小顔矯正という言葉をここ数年よく見かけます。

もとは、深田恭子さんで有名な西倉式小顔整体であると言われていますが

実際はアメリカのオステオパシーであると考えます。

オステオパシーとはアメリカで発祥した非常に高い専門性をもつ医術で

頭蓋と身体の関係を研究し、治療を行っている学問であると言われています。

（詳しくは他の資料をご覧下さい）

アメリカでは専門医の資格があるほどで、無資格で行えば当然に処罰されます。

頭蓋骨を修正する

この一見聞き慣れない言葉こそ、小顔矯正の技術の根源であり

また、この技術を知らない人が無理矢理な力で押すなどという施術をすると

最悪の場合、頭痛や体調不良だけでなく

将来的にさまざまな不具合を引き起こすとさえ言われています。

よって、オステオパシーの基礎技術を保有している専門家以外が

見よう見まねで同様のことをすると、非常に危険なことと言えます。

頭蓋骨は２３の部位に分かれており

それぞれが歯車のように噛み合いながら、それぞれが固有の運動をしています。

もし、歪みが生じていると

その固有運動に制約が加わり、身体の生理的活動に不具合が生じる可能性が高くなります。

逆に正常な状態を維持すれば、自己治癒力の回復となり

健康状態の維持が可能であると考えられています。

ではその頭蓋骨を強制的に押しつぶして小さくするという小顔矯正があるとして

みなさんは、どうしたら小顔になれると考えますか？

つまり、顔の横幅は押されたことにより若干（1ｃｍ程度）小さくなるでしょう。

しかし、縦幅はどう思いますか？頭から顎までの距離は変わると思いますか？

さらに上から見た状態で、両耳間の距離が変わった場合

鼻から後頭部の距離はどうなると思いますか？

全体がどこにも負担なく頭蓋骨が顔の中心方向に向かって数センチも小さくなるためには

骨自体が小さくならないと出来ないと考えるのです。

また、その際の脳室（脳が入っている部屋）が小さくなるのであれば

その押さえつけられた脳にはどのような影響があると考えますか？

そういうと、ある患者様からこんな質問が来ました。

「ではコルギ（骨気）の石膏で、過去のお面が今のお面より大きいのはなぜ？」

お答えします。

石膏は時間の経過とともに肥大化する特徴を持っています。

ですので、過去のお面は数ヵ月経過したことにより当然に大きくなっており

今とったばかりのお面と比較して、サイズが違うのは当たりまえなのです。

つまり、施術で小さくなったかどうかは、石膏のお面では証明にならないのです。

このように、小顔になりたいと言う女性の願望を言葉巧みに誘導し

ネットや雑誌や芸能人等を利用しながら信用があるかのような宣伝をするところに

多額の施術費をかけることはおやめになったほうが良いと考えるのです。

また、本当に夢の様な技術が存在するのであれば

そのしくみや内容をしっかり自分で吟味し

納得の上で受けると良いでしょう。

絶対無理とか、嘘かどうかは神でない私が言えるはずもなく

ただ、私の未熟な知識と実際の施術経験において

頭蓋骨精密調整による、小顔効果や健康回復や顔の位置の変化などは認められるものの

実際に世の女性が求めるような、驚くほどの小顔の変化の実現には

疑義を生じざるをえないというものであります。